ナイキののエアズームアルファフライネクスト%2と言えばマラソンシューズ界でも最高クラスの反発力を持つシューズと知られています。
世界記録を持つキプチョゲ選手が使用しているシューズとしても知られていて現状世界最速シューズです。
2時間一桁台を出すポテンシャルを持つシューズですから、私達市民ランナーでも気になるシューズです。
僕自身は現状のフルマラソンのベストタイムが3時間一桁台とキプチョゲ選手とは1時間以上差がありますが、このシューズならもう少し速く走れるのじゃないかと言う期待を持ってしまいます。
今回はそんなアルファフライ2を購入することができたので、そのレビューをしていこうと思います。
世界記録を出せるポテンシャルを持っているシューズ。気にならない訳がありません。
- フォアフットでガシガシ走る。
- 柔らかいクッションで沈み込みが大きいシューズが好き。
- 反発力があるシューズが欲しい。
【エア ズーム アルファフライ ネクスト%2】の特徴

【エア ズーム アルファフライ ネクスト%2】の特徴は以下の通り
品名 | エア ズーム アルファフライ ネクスト%2 |
ミッドソール | Zoom Airポッド・Zoom X |
アウトソール | ラバーソール |
アッパー | アトムニット |
ドロップ | 8mm |
重量 | 219g(実測26.5cm) |
価格 | 税込31.900円 |
アルファフライ2はマラソンで記録を更新するために作られてたシューズです。
その最大の特徴はミッドソール前方にあるZoom Airポッド。
Zoom Airポッドをしっかり踏み込むことで他のシューズにはない爆発的な反発力をもらえます。
エネルギーリターン効率はナイキのシューズの中でも最高でまさにキングオブマラソンシューズと言えるランニングシューズです。
また今作ではドロップの変更やミッドソール形状の変更で前作より市民ランナーでも履きやすいようになっています。
重量は26.5cmで219gでした。

ミッドソール

ミッドソールはズームXで前足部には二つのエアーポッドは配置されています。
今作ではヒール部の形状が大きく突き出すような形状になっており、前作よりヒールストライクに配慮されています。
またエアーポッド下にズームXが配置されズームXでエアーポッドをサンドイッチするような形になっています。

前足部は幅が広めな形で地面との接地面積が広いため、フォアフットで安定するような作りです。
前足部とヒール部が完全に分かれている形で隙間からカーボンプレートが見えるようになっています。
アッパー

靴下のようにスッポリ覆うような形のアッパーでシュータンとアッパーが分かれていません。
アッパーはアトムニットと呼ばれるもので、パリッと硬めな触り心地で履いた時にはピタッと足にフィットします。
素材は自体はとても柔らかく軽量性に特化しています。

シューレース(靴紐)がなくてもかなり足にフィットします。
アトムニット自体はとても薄い素材なため通気性はとても良いです。
夏場に履いてもシューズ内が蒸れることはあまりなさそうです。
アウトソール

アウトソールは前足部は広めにラバーがあり、フォアフットで着地した時に安定しそうです。
前足部にがしっかりグリップしていると蹴り出しにしっかり力を伝えることができます。
対してヒール部のラバーは最小限といった感じでガッツリヒールストライクだと摩耗が早そうな感じです。
サイズ感・履き心地

サイズは普段26〜26.5cmを選ぶことが多いですがアルファフライ2は26.5cmにしました。
僕は右と左でサイズが違うため大きい方の右足に合わせて選びます。
左は若干余りますが、フィット感が良いためしっかり靴紐を結べば問題なく履けました。
アッパーが硬めな素材なためか履いた時にピタッとしたフィット感があります。
特に土踏まず辺りはキュッと支えてくれるような感じでインフィニティランフライニットを思い出しました。

アルファフライ2は履き口がとても狭いため履くのが難しいです。
シューズを引っ張って履くようにすると少し履きやすくなります。

ドロップは8mmですがヒール部の沈み込みが大きいためフラットのように感じました。(個人差はあると思います。)
全体的にはズームXのふわふわした感触で柔らかい履き心地です。
走り心地、実装レビュー

初めにいつも通りミッドフットで走って見ると思ったより反発を感じません。
安定感の良くないレーシングシューズといった印象です。
ところがフォアフットで走って見ると一気に印象が変わります。
エアーポッドから飛ぶような反発を感じることができます。
反発のポイントさえ見つけることができれば、グイグイ前へ進む推進力を感じることができました。
サブ3未満はフルマラソンで使用することができるのか?
正直サブ3を達成していないランナーがこのシューズをフルマラソンで使用するのは難しいと思います。
アルファフライ2を使用するには、シューズをレースで最後まで潰して走る脚力と体幹がとても大事だと感じたからです。
しっかり最後までエアーポッドを潰せる脚力がないと、このシューズはただの重いレーシングシューズになってしまうからです。
またフォアフットを強制させられるので、前傾を維持する体幹も大切なってきます。
10kmやハーフまでなら使用できると思いますが、フルマラソンで使用するにはサブ3以上の脚力が必要だと感じました。
アルファフライ2の気になるポイント

アルファフライ2の気になるところは前についてるエアーポッドとズームXの踏み心地が違うところです。
ズームXは柔らかいですが、エアーポッドは少々硬めな印象なためしっかり潰して反発を得るのそれなりの脚力をが必要です。
なかなか二つの感触に慣れるのが大変です。
また安定感を高めるためだと思いますが、アッパーのフィット感もキツめなところも人を選ぶように感じます。
特に土踏まずの部分はしっかり支えるような感触があるので好みが分かれるポイントだと思います。

アウトソールのグリップ力は個人的にはイマイチ、もう少し蹴る時に地面を捉えてほしいところ。
まとめ
アルファフライ2はトップアスリートが履くシューズなだけあって、僕個人にはオーバースペックの性能でした。
テンポネクストが走りやすかったので、もしかしたら履けるかなと思った幻想をぶち壊してくれました。
フルマラソンでなければ使えそうなので、ハーフや10kmがメインの戦場になりそうです。
一番感じたことは走った後、腰辺りに張っていて疲労をが凄かったこと。
まだまだ自分には履きこなせないなと実感しました。