今マラソンシューズ業界を引っ張っているメーカーのナイキ。
やはり代表的なシューズは厚底シューズで一躍有名になった、ヴェイパーフライシリーズですよね。
今ではより強い反発力を持つアルファフライがありますが、一般ランナーには使いこなせるシューズではありません。
そのアルファフライを一般向けに開発したのが、エアズーム テンポ ネクスト%です。
エリートランナーのようなシューズは履けないけど、エアズーム テンポ ネクスト%なら履けるかな?とか、
初心者だけど買ってみたい、どんな感じ?どれくらいの走力がいるの?と思っている人もいると思います。
今回は私junがそんな疑問に答えられるようにサブ4ランナーの視点で、エアズーム テンポ ネクスト%レビューして行きます。
- サブ4、サブ3.5ランナーで反発力のあるシューズが欲しい
- 初心者だけどエリートランナーみたいなシューズが履きたい
- 実際どれくらいの反発力なのか気になる
ナイキ エアズーム テンポ ネクスト%特徴
ナイキ エアズーム テンポ ネクスト%の特徴は以下の通り
品名 | エアズーム テンポ ネクスト% |
前足部ミッドソール | ズームXフォーム |
ヒールミッドソール | リアクトフォーム |
システム | ・複合素材プレート ・ZOOM AIR PODS |
アッパー | Flyknitアッパー |
アウトソール | 全面にラバー型のソール |
ドロップ | 10mm (前足部34mm、ヒール部44mm) |
重量 | 258g(サイズ26.0cm) |
価格 | 24.200円(税込) |
見た目はアルファフライと似ていて、エアーポッズが目を引くデザインになっています。

アルファフライをより履きやすく、耐久性を上げるため、ミッドソールは全面ズームXではなくヒール部にはリアクトフォームが採用されています。
またアウトソールも前足部だけではなく、ヒール部にも耐久性のあるラバーが設置されており耐久性が高くなっています。
アッパーはフライニットを採用していて、シュータンとの繋ぎ目がなくスポっと足を入れる感じです。

重量は実測26cmで258gでした。

ミッドソール
ミッドソールは【ズームX、リアクト、エアーポッズ】の3種類の素材で構成されています。

前足部に反発力のあるズームXとエアーポッズが配置されているので、蹴りだす際に爆発的な推進力を生み出してくれます。
ヒール部のリアクトはズームX程の反発力はないものの、安定感のあるクッションと耐久力が魅力です。
全体のクッション感としてはふわふわした感覚ではなく、ある程度の硬さは感じますが一度沈んでから飛ぶような感じでトランポリンのように感じました。
厚さは前足部で34mm、ヒール部で44mmになっておりかなりの厚底シューズです。


またプレートは入っていますが、カーボンではなく複合素材プレートでカーボンよりは反発は少なく扱いやすくなっています。
アッパー、サイズ感

アッパーはFlyknitアッパーでピッタリと足にフィットします。
シューズのサイズ感はいつも26cmの私は、このシューズも26cmでした。
Flyknitアッパーは新品だとキツく感じられますが、次第に足にフィットするのでサイズ選びには注意してください。
基本的にはいつも履いているサイズを選んでもらって大丈夫だと思います。
アウトソール
前足部を中心にラバーが配置されています。
前足部は幅広になっているので、安定感が出やすいです。
特に前足部にあるズームXは柔らかい素材で、クッション性と反発力は素晴らしいものの、安定感に欠けるため広い面でしっかり地面を捉えて安定力を出しています。
ヒール部は、ソールが二つに分かれているタイプです。
走ってみて、オススメランナーは?
走ってみるとライド感は軽く感じる程度で、自分のいつもの感覚で走っていけます。
カーボンプレートではない分、サブ4の私のレベルでも扱いやすいです。
驚いたのがその反発力です。
テンポネクスト%の特徴のエアーポッズとズームXが凄まじい反発力で、軽く走っているだけでもストライドが伸びているのが分かります。
このレベルのシューズにしては重めな重量が気になっていましたが、それを感じないくらいのシューズの力を感じます。
さらに驚いたのが自分の思っているペースと実際のペースの差です。
いつもと同じ力で走っていても1kmあたり10秒〜20秒速く走れてしまいます。
オススメランナーはサブ3.5レベルのランナーです。
ペース的には5分/km以下のペースで走るとシューズの力を感じて走ることができると思います。
ただ個人的には、後一歩サブ4、サブ3.5に届かずどうしても達成したい方に特にオススメしたいです。
接地に関して
このシューズはやはりアルファフライのトレーニングモデルという一面もあるので、フォアフットでガシガシ走るのがスピードに一番乗れると思います。
もちろんミッドフット、ヒールストライクの方でもヒール部にあるリアクトで安定感を出していますし、前足部が幅広なお陰で蹴り出しもしっかり行えます。
シューズの底の形状がナイキのインフィニティランフライニット2に似ているので、インフィニティランで練習して、本番でテンポネクストを使うと良いかもしれません。
気になるところ
エアズーム テンポネクスト%の気になるところは以下の通り
- シューズが履きににくい
- 慣れないと足が疲労しやすい
- 陸上公認大会では使用できない
このシューズは履き口が狭いです。
そのためシューズを履くときに苦労します。
履きにくいからとシューズのサイズを大きくしないように注意してください。
シューズの反発力が強いので、慣れていないと足が疲労したように感じます。
ストライドが自然と大きくなりますが、やはり受け止める足にはそれなりの負荷がかかるのでしょう。
私なりの解決策はなるべく踏ん張らず、シューズに任せて走るとクッションを効かせて足の負担を少なくできると思います。
またこのシューズのは陸連公認大会では使用できません。
世界陸連のシューズの既定だと40mm以上の厚さのシューズはロードでは禁止されています。
ただ一般ランナーである私たちには適用されないので、このルールをどう捉えるかは使う人に委ねられることになります。
陸連に登録するような選手なら、もっと良いシューズもあるのでそちらを使い、トレーニング用としてテンポを使うと思いますが、、、
耐久性
このシューズの耐久性はあまりよくありません。
300km行かないところ(277km)でエアーポッドからプスプス音がするようになりパンクしていました。

個体差にもよるらしいですが、パンクした状態だと反発も感じず地面の感触も大きくなり足への負担は大きくなるので注意しましょう。
まとめ
ナイキ エアズーム テンポネクスト%のレビューをしてきました。
厚底によるクッションの良さとエアーポッズの反発力で、記録を更新も狙えるシューズだと思います。
先ほども言いましたが、個人的には後一歩でサブ4サブ3.5に届かず悩んでいるランナーに一度試してもらいたいシューズです。
このシューズを上手く使えれば壁を乗り越えることもできるはずです。